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アトピー・アレルギーの症状は?
アトピー性皮膚炎の患者さんはかゆみに悩まされるため、「イライラ」したり、
「気分がすぐれない」などの精神的ストレスを感じている人が多く、なかには
学校を休みがちになるなど、社会生活に影響が及ぶケースもあります。
■ アトピー性皮膚炎
乳児の頭部や顔面に湿疹を生じることがあり、乳児脂漏性(しろうせい)湿疹と呼びますが、
これがアトピー性皮膚炎の初期症状であることがあります。乳児期には顔面・頭部のほか、
頚部(けいぶ)、わきの下、ひじの内側やひざの裏側などに湿疹ができます。
離乳食を食べ始める頃になると、よだれや食べ物の刺激で口のまわりの症状が悪化します。
二、三歳頃になると全体に皮膚の乾燥が目立つようになり、鳥肌のように毛穴に一致して
白っぽい丘疹が見られます。また、体幹・四肢などにカサカサの湿疹ができるようになり、
小児乾燥性湿疹などと呼ばれます。成人では顔面に発赤があったり、主に頚部に色素沈着が
見られたり、全身にかゆみの強い痒疹(ようしん)が多発したりする症状が見られます。
■ 気管支喘息
「気管支喘息」は、ダニやカビなどのアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を吸い込む
ことによって呼吸器に発作的にアレルギー反応を起こす病気です。
気管支が収縮したり、粘膜が腫(は)れて気管が狭くなり、呼吸が苦しくなる、咳き込む
などの症状が起こります。のどが、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と鳴るのが特徴です。
■ アレルギー性鼻炎
「アレルギー性鼻炎」は、吸い込んだアレルゲンが鼻の粘膜に付いて起こります。
くしゃみと鼻水が特徴です。 「アレルギー性結膜炎」は、アレルゲンが目に付くため、
充血してかゆくなります。これらの病気が発見された場合は、それぞれに適切な治療が
必要ですから医師のアドバイスにしたがうようにしてください。
■ 花粉症
「アレルギー性鼻炎」のひとつで花粉を吸い込むと、くしゃみや鼻水、鼻がムズムズしたり、
鼻づまりなどの症状が現れます。成人では5人に1人が花粉症とみられ、最近では幼稚園児や
小学生などにも症状が現れ、低年齢化が進んでいます。花粉の中でも特に2月から4月にかけて
飛び散るスギ花粉による花粉症の患者が大多数を占めます。
■ アトピー性皮膚炎の診断基準
「アトピー性皮膚炎」の診断基準は、厚生労働省や日本皮膚科学会が作成した治療ガイドライン
によって決められています。次にあげる3項目に当てはまる場合は、症状の軽い、重いにかかわらず、
アトピー性皮膚炎と診断されます。
1.かゆみがある
2.湿疹と症状の現れる部位に特徴がある
アトピー性皮膚炎の湿疹は、左右対称に現れるのが特徴です。また、年代によって、
症状の現れる部位が異なります。
◇乳 児:主に顔や頭にできるが、ひどくなると、胸や背中、手足にも広がることがある。
◇子ども:首の周りや、ひじの内側やひざの裏側など、関節の内側にできることが多い。
◇成 人:顔や首、胸や背中など、手でかきやすい部位に、症状の重い湿疹が多い。
3.湿疹が慢性化している
湿疹が慢性化し、よくなったり悪くなったり繰り返します。
乳児では2ヵ月以上、子どもや大人では6ヵ月以上が目安になります。