記憶力低下の原因

記憶力低下の原因


「最近、物忘れが多い…」。もう若くないと気付く瞬間では? 実際、記憶力は20歳頃がピーク。以後、記憶力は下降していきます。


お子さんとトランプの神経衰弱で勝負されたことはありませんか。 記憶力に関しては、子供>大人です。


記憶力の低下は加齢に伴う自然現象なのですが、 意外なことにうつ病でも見られます。




◆そもそも記憶とは?


記憶とは簡単に言うと、見たり、聞いたりして覚えた事を頭の引出しに入れておき、 後で取り出すことです。例えば、テレビのCMでかっこいいスポーツ選手を見たとします。 その情報は視覚、聴覚を通じて脳内に入り、海馬(かいば)領域で符号化された後、 脳内の特定の場所に貯蔵されます。貯蔵される時間によって、記憶は


・即時記憶(数秒間、記憶を保持)

・近時記憶(数時間〜数日間)

・遠隔記憶(数年間)


の3つに分けられます。先の例のスポーツ選手のCMですが、もしもCMが終わったとたんに忘れてしまったら、 その記憶は即時記憶。もしも、次の日まで覚えていたら、近時記憶。 1年経っても覚えていたら遠隔記憶です


年齢と共に衰えていくのは近時記憶で、最近、会った人の名前を忘れてしまう といったことが起こります。一方、即時記憶と遠隔記憶は比較的保たれます。



◆うつ病の記憶力低下は集中力の不足が原因


強度のストレス下にいつづけると海馬が減少することは証明されています。 生死のストレスにさらされ続けた多くのベトナム帰還兵の脳、海馬が減少していたことは有名ですし、 最近だとイラク帰還兵の多くがアルツハイマーやうつ病などの精神疾患にかかっていることも報道されています。


うつ病は、最もありふれた心の病気の一つで、ストレスなどをきっかけとして脳内の 神経伝達物質(セロトニンなど)の調子が悪くなってしまうのが原因です。うつ病の症状は以下のように多彩です。


・気分の落ち込み
・今まで楽しめていたことが楽しめない
・集中力の不足
・自責感
・食欲の変化
・睡眠障害
・易疲労感
・自殺願望


この中で特に、記憶力に問題となるのは集中力の不足です。 見たり聞いたりした事を記憶として脳内に保持する為には、十分、集中していなくてはなりません。


また、うつ病になると何をするにも億劫になり、思い出そうという気力自体落ちてしまいます。 うつ病は子供から大人まで、誰もがかかる可能性があります。もしも子供がうつ病になって 記憶力が落ちてしまったら、学校の試験で良い成績を取るのは難しいでしょう。


また、お年寄りの方がうつになって、忘れっぽくなったら、周囲の人は認知症と間違えてしまうかも。 しかし、この記憶力の低下は治療で元に戻ります。うつのサインは見逃さないようにしましょう。



※各種試験やテストのために、更に記憶力を向上し高めるためには『記憶法・記憶術』が必要です。


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